幸せの中にいると、まわりの傷に気づけない。
自分がつらかったことを忘れてしまう。
1年前、クラスがあんなに大変だったのに。毎日学校行くのが、憂鬱で、またあのクラスかぁ…って思って。
自分は生徒会長だから、もっと上で頑張るべき存在なのに、クラスのことでつまづいて悩んでいた。
そんな気持ちをすっかり忘れて、今は本当に幸せで最高なクラスで生活していて、学級委員を務めている。
そうすると、大変なクラスの様子をぼんやりとしか思い浮かべられない。
情けなかった。
後期2回目の学年委員会が昨日ありました。メンバーは、ほぼ、1年間一緒に頑張ってきた、元生徒会執行部のメンバーです。だからすごく楽しみだったし頼もしかった。
だけど、学年委員長や副委員長は、そういう経験のない人にやってもらおう、ということで、他の子がやっている。
それがそもそもの失敗?原因?だったのかなぁ。
昨日は、何を話し合ってるのかわからず。というかそもそも話し合いになってるのか、これ、と言いたくなる有様。
クラスの問題点とか書き出してたんだけど、それをまとめるでもなく、みんながあちこちで好き勝手に言って、どうせ良くならないとか、うちのクラスはこんなだからもう、勝手なことしてる奴らはほっとくだとか。
本部の仕事してる時は学校のトップだったから、やっぱり、生徒会を三角形に例えたとき、頂点にいる私たちは、どうしても底辺の部分まで気を配ることはできずに、その部分は各クラスに任せて、切り捨てなくちゃいけないことが何度もあった。
だけど今は、私たちは、学校のトップじゃなくて。
今はクラスの代表なんだから。
自分のクラスのことを、学級委員が切り捨てたら、もうどうしようもないじゃない、って。
だけどそれは、私のクラスが良すぎるから、他のクラスの人たちには分からない感覚なのかな、と思った。だって去年だったらきっと、私もそう思っていたかもしれない。切り捨てたい、って。
でも、もしそう思ったとしても、学級委員2人の力じゃどうしようもならなくても、そういうときのための、学年委員会でしょ、て思った。
2人じゃ何もできないから、みんなで話し合うんでしょ。
学年のことは学年の責任だから、みんなで考えるんでしょ。
そこを譲ったり忘れたりしちゃダメだ。
昨日の学年委員会は本当にグッダグダで終わったんだけど、そのグタグタに気づいて1人イライラしていたのは、去年の私のクラスの学級委員で、去年の後期学年委員長であり、私の人生最大の喧嘩友達でもあるとある野球少年。
終始不機嫌で。昨日も、気を遣って話を振ったんだけど見事にパシン!と返されて。めっちゃ傷ついて腹たって悲しくて情けなくて、もう最悪の気分。帰り道。1人で泣いたし。だいっきらい、あんなやつ、バッカじゃないの、何してんの自分、なんであんな奴のために腹たってんの⁉︎
でも帰ってから、その子から連絡があって、謝ってきて、つか謝るならそもそもやるなよ、って言いたいんだけど。でもその子がそういう子っていうのは、小2からの付き合いだから、嫌ってほどわかる。わかりたくなくても分かっちゃう。察したくないのに察しちゃう。ああ、今機嫌悪いな、とか、この雰囲気に対して本当に怒ってるな、とか。
とにかく、その子といろんな話をした。本当にたくさん話した。それで、頭を殴られた気がした。私が思ってたことをたくさんたくさん気づいてて、こんなんで学年委員会なのかよ、学級委員っていう肩書きだけかよ、なんでお前らが諦めるんだよ、って。
そうだよね、私たちそこ間違えちゃダメなんだよね。
いっぱいいっぱい気付かされた。
そいつ、私生きてきた中で、1番ぶつかった人。本気でぶつかって、本気で傷ついて、泣いて、怒って、嫌いになって、それでもやっぱり離れられなくて。
一緒にいると楽しくて、バカみたいで、ふざけるんだけど、真っ直ぐなの。どこまでも真っ直ぐなの。私が投げやりになってるとき、シケた面してんじゃねえよ!って怒って笑い飛ばしてくれる人。入院してるとき、唯一お見舞い来てくれた人。私のこと本気で怒ってくれる人。私が何気に甘えちゃう人。
でも、昨日みたいに、ときどき脱線してキレてふてくされて、そういう時ばっかり冷静にって正しいことばっかり気づいて、矛盾点とかいっぱいわかってて、おかしいところおかしいって思ったら譲れなくて、ずっとずっと分かってる。
だから、私はそいつといると、間違ったことに気づけるし、正しい道を歩ける。
キレたところを見るのは嫌だし、そういう風に投げやりにもなってほしくない。そういうの、気づいちゃうから、そうすると気になって仕方なくなるから、本当にそういう自分もめんどくさくて嫌なんだけど、でも、やっぱり放って置かなくて、余計に怒らせてこじらせる。
要するにお互いバカなんだ。
でも大事なの。そういう存在。
ちょっと好きになったこともあるし、多分向こうは長い間私のことを好きでいてくれた。私が他の子と付き合った時、私とその子と私の好きな人と3人でよく遊んで、でもどっちかというと私が本音でぶつかれるのはその子で、その子がいないと彼といるのが気まずくなるくらいで。
いやいや、それかも矛盾してるからね。彼氏と2人きりより、その子と2人でいる方が楽とか、おかしいからね。それに気づくのは、もっとずっと後の話。
もしかしたら私もその子好きだったのかなぁ、とか今さら思う。
だけどいまそいつには、年下の可愛い彼女がいる。私はその子と彼女がいるところが想像できないし意外すぎたんだけど、幸せならいいのかな、って。私との関係が変わるわけでもないし。相変わらず相談役は私が引き受けてる部分もあるし。でもきっと大事なことは私には話してくれてないんだろうな。
なんて、こんな、あいつに関することを2400字も長々と書き綴ってしまった。
要は、高校入学までのあと4ヶ月、小2からの変わらない2人のままで、またぶつかって喧嘩して馬鹿みたいにいがみ合ってすれ違って傷ついて、それでまたその度にごめんねってなって、やっぱりお互い必要だよなって思いあって、また笑った日々に戻る。そんなこと繰り返して生活していきたい。
そりゃ、何十回って繰り返した喧嘩も、何回繰り返したって慣れることないし、嫌なもんは嫌だし、毎回グッサリと刺さる。傷つく。
それでも一緒に居たいから、私はあいつが好きだから、大っ嫌いだけど大好きだから、また繰り返す。
そんな関係も、私とあいつならいい気がする。
勉強頑張ろう。と思った。