人生3度目の節目を迎えました。
高校の入学式。
わたしの、新たな居場所、そして母校になる場所。
はじめまして。
でも、過去二回の入学式とはちょっと違う。
ここは、わたしがどうしても来たくて、頑張って頑張って勉強して、緊張や不安、怖さにも耐えて、勝ち取った場所。
義務教育じゃない。
わたしが学びたいから、来た場所。
きらきらしてるよね。
いまだに実感がない、この学校の生徒になれたこと。
どんな生活が待っているんだろう。
わたしが受験した高校は、県内でも最難関の高校です。偏差値70〜71、校風はとにかく自由。校則はほとんどなくて、靴、鞄、自転車、ブラウス、髪型、なんでもよし。(靴は下駄以外というよくわからない決まり)
生徒の自主性も重んじてくださり、課題の量は、同格の高校に比べ、少ない傾向があるらしいです。
とにかく、自分で学べ。自分で励め。
自分の目標は自分で決めて、自分の歩く道は自分で切り開き、高きを望んで、日々努力する。
それが、わたしの通う学校の校風なんです。
私が惹かれた高校なんです。
倍率は県内トップで、1.28。
東京などの大都市圏に比べたら低いかもしれないけど、私の県は公立高校=進学校、なので、私立メイン(?)のそういうところとは、ちょっと感覚が違います。
みんな死ぬ気で公立を狙いに行く。
私立推薦よりも、公立を狙いに行く。
そんな中で勝ち取った、この学校の、入学許可。
嬉しさでいっぱいでした。
でも。
合格発表で流した涙は、自分のものじゃなかった。
私の中学からこの学校(以下、S高)を受けたのは、私を含め7人。
この春、S高に通うのは、私の中学からは6人。
この幸せの後ろに、彼の涙が、思いが、あるんだってこと。
わたしは忘れられないと思う。
とばされていた彼の受験番号。
並んだ3桁の数字の中に、彼の番号はなくて。
どうしてないの、って
なんでないの、って
自分の合格がわかった直後に、つらすぎる現実が目の前に降ってきた。
行きたかったの。一緒に。
大切な人だったから、大事な人だったから、大好きな人だったから。
忘れられない人だったから。
声はかけられなかった。
なんて言えばいいかわからなかった。
わたしが悲しむのは違うし、後悔するのも違うし、わたしたちが受かってごめんね、も絶対違う、皮肉でしかない。
悔しいね、なんて同情もできない。
頑張ったね、ってそれも違う。
頑張ったのはみんな同じ、わたしたちだって本気で闘った。
でも、ひとつだけ言えることがある。
彼が合格できなかったのはつらい。この上なくつらい。悔しい。悲しい。なんでって、涙するほど、悲しい。
たけど、じゃあそんな彼の代わりに、わたしがなるかと言われたら。
答えは、否だ。
誰かの上に乗っかってでも、
誰かの思いを踏んでしまったとしても、
それがたとえ、彼であっても、
わたしはここに来たかった。
誇りを、抱いて生活する。3年間。
それがわたしにできることだ。
はじめての、40人学級。多い。教室が狭い。
出席番号が驚くほど後ろで、県下全体から集まってくるから苗字も珍しか感じるものばかり。
わたしの苗字も、中学まではかなり珍しい方だったけど、S高に入学してきた同級生にいるらしい。少なくとも1人。
会ってみたいな。
ただ、友達ができない。
わたしは自分から積極的に話しかけられないから、誰かが来るのを待つだけだけど、面倒くさいなぁと思ってしまうときもある。
高校生活は、目立たないように生きようかなぁ、とちょっと考えていたりします。
小中、って目立ちまくったから。
学級委員や、本部役員、生徒会長。
勉強も運動もキャラ的にも目立ちまくってた。
楽しかったし幸せだったけど、それはみんながわたしを認めてくれていたからなんです。
ここで、そんな仲間に出会えるんだろうか。
怖さしか、今はない。
だから、S高では、大人しくしていようと思います。少なくとも今は。
幸い同じクラスに、数少ない中学の同級生が2人もいて、その片方は昔から仲が良くて中3でも同じクラスだった、初めて学級委員を一緒にやった男の子。
ありがたい幸せ。よかった、とりあえずこれで1人ぼっちはない。
高校は陸上部に入るつもりだし、
勉強も頑張るつもりだし、
野球の応援に燃えたい。
やりたいことはたくさんある。
ひとつひとつ、しっかり感じとめていきたい。
一生に一度しかない、高校3年間が、スタートしました。
アオハルしよう。
よろしくね。