去年の10月から、生徒会長を務めてきました。長い、長い、1年でした。濃くて、密度が高くて、深い、1年でした。
けれど、残すところ任期は、あと1週間。10/5まで。
ついに、この時がやってきた。
本当に大変だった。
学校を動かすことは本当に本当に難しくて、先生方に納得してもらうこと、生徒会員に理解してもらうこと、いざ実行にうつしてみると次から次へとわんさか溢れ出てくる問題点にぶつかること、常に何かに追われて活動をしていたこと。
一難去ってまた一難、いや、一難去らずにまた一難。
活動をするたびに、反省点が見つかって、思い通りにことが運ぶことは滅多になくて。自分の力の至らなさを何度も痛感しました。
「目的」を持って、それにもとづいて、目的を達成するために活動するって、難しい。
一年を通して学んだことです。
だけど、そんなわたしを1年間、支え続けてくれた仲間がいた。
副会長の、遠近コンビ。
書記長、書記局員の、山林杉トリオ。
いっこ後輩の書記局員で、次期、会長副会長の2人。
8人で、戦ってきた。
いろんなことがあった。
去年は、わたし、周りの人の力を信じられなかったんです。全部、自分でやろうとしていた。誰かに頼むことができなくて、仕事を人に任せたくなくて。1人で、生徒会、回してくつもりでいたのかもしれません。
そんなこと、できるわけないのに。
そんなもの、生徒会じゃないのに。
転機はきっと、あのとき。
先輩が卒業してしまう3月の活動で、全校生徒に協力を求めたことがありました。
正直わたしは、力を貸してくれる人なんて、ほとんどいるわけない、と諦めていました。でも、よく覚えてる。生徒会室に、次々と、先輩たちへのプレゼントが届いて、クラスメイトや同級生が、たくさんの人が、有志として、協力してくれた。力になってくれた。
今思うと、きっとあの頃のわたしが、仲間に協力を求めなかったのは、力を貸してってお願いして拒否されるのが怖かったからだと思う。
拒まれるくらいだったら、全部自分でやってやろう、と思っていたんだと思う。
生徒会本部のみんなにまで、ね。
最低な会長だね。
だけどきっと、その一件を通して、「仲間を信じること」とか、「仲間を頼ること」の、大切さに気づいたんだろうな。
そしてそれが、どれだけ心地よいことか、ということにも。
信頼できる仲間がいるって素晴らしい。
仕事を頼んだとき、はいよー、って言って引き受けてくれる安心感がありがたい。
あ、わたし。
この人たちとなら。
一緒に走っていける。
あと半年、がんばれる。
そして、進級してからの半年間は、ただひたすらに、先日行った体育祭の企画や運営に追われていた日々だった。
でも、去年と決定的に違うのは、追われるのはわたし1人じゃないってこと。
わたしと一緒に追われてくれる、仲間がいたこと。
体育祭は、雨のおかげで延期したり遅れたりグランドがぐっしょりだったり泥々だったり、とても体育祭日和とはいえない中での開催だったけど、成功した、って言えるんじゃないかなと思う。
私たちが持ってる力を、全部、あの場所で輝かせることができたんじゃないかな。
去年は、大変で、早く任期終わりたい、解任したいって思ってたけど、最後にちゃんとこんなに素晴らしい形で成功を収められたから、頑張ってよかったなって。
ちょっとだけ、寂しくなったりも、した。
簡単に出来たことなんてひとつもなくて。
思い通りにならないことばかりで。
うまくいかないって何度も悩んで。
想いが伝わらないもどかしさに落ち込んで。
自分の無力さとか。
つたなさとか。
いっぱい、いっぱい感じてへこんで。
それでも、1年、走ってきて。戦ってきて。
ちょっとずつだけど、叩かれても負けない図太さというか、強い気持ちを、持ち続けられるようになった。
わかってくれる人が、少しずつ少しずつ、あらわれはじめたから。
心を決めた。
全力で走って、大きくて固くてビクともしない壁にぶちあたったら、粉々に砕け散るかもしれないけど、それでいい。そうしたら、砕け散ったかけらを拾い集めてすくい上げて、また走り出せばいい。
だって、ちゃんと今があったんだから。
こんなに穏やかに、最後の瞬間へ、終息へ、向かえているんだから。
がんばってきて、よかった。
迷ったけど、最後までがんばってきて、よかった。
かんばることをきめてよかった。
8人でやってこれたことを幸せに思います。
明日から、金曜日までの、5日間。
ラストスパート、いや、もう、フィナーレ。
とりあえず、生徒会室の掃除をしよう。そして、生徒会顧問のT先生に、プレゼント作ろう。次の代への、メッセージを書こう。掲示板の飾りを創ろう。
最後を、華やかに飾ろう。
そして、胸を張って、生徒会室を去って行こう。
なんだか、まとまりのない文章になってしまいました。
わたしたち、何ができたかな。
なにを、残せたかな。
意味のあることが、できたかな。
先輩たちの生徒会を引き継いで、後輩たちは引き継げる、そんな活動をできたかな。
わかんないや。
でも、頑張ったよね。
あと半年、学級委員として、やっていきます。
ヒーローの、
ヒーローによる、
ヒーローのための生徒会。
We are Heroes!