明朝、5:35。
瀬戸内海を進む、さんふらわぁこばると。
叩き起こされた。
早いって…。
5:55に、船内のレストランに行くと、まぁ日本人の朝は早いこと早いこと。たっくさんの人が、もう荷物をまとめて朝食を食べていた。
でも、部屋のドアを開けて廊下に出たとき、奥の部屋から、寝癖の付いた頭で目をしょぼしょぼさせながら、「なんでもう起きるの?眠いよ…」と寝ぼけながら歩いて来た、小4くらいの男の子。
わたしはきみを忘れない。みーとぅーとぅーだぞ。眠いよな。分かる分かる。
なんやかんやあって、バイキングだったものですから、毎回恒例の取りすぎて食べるのつらくなった…とかはどうでもよく。
無事、6:30に、大阪の港へ到着しました。
本土や………
さてさてさてさて、車は道路を軽快に走りだし、時刻は6:45。
行くぜっ、いざ、甲子園球場‼︎
前回、8/11に、龍谷大平安の試合を見たとき、8時ちょっと前に着いたら、もうアルプス席はライトレフトともに、満席で、入場券は売り切れ。出て来た人の分しか入れない状態。外野自由席は、長蛇の列で、もうほんと、滑り込みで入場券を買った。5列前に並んでる人が買うあたりで、券売り場の表示が、「まもなく売り切れます」に変わったんだよなぁ…焦った焦った。
だから今回は、もうそんな思いはしない!ちゃんと、プレイボールから、いやいや、始球式から(この日は始球式があったのです)見てやるぞ!だって奈良間くんだもん常菊だもん!というわけで、車を近所の駐車場に停める前に、わたしと母だけ、球場の前に降ろしてもらい、全力疾走。
そしたら、あらまあなんてこと。
外野自由席はスッッッッカスカ。
待ち時間もクソもなく、ぽぽぽぽーーーんと買えちゃいましたよ入場券‼︎‼︎
やったぁぁぁぁぁぁぁっっっ🙌🙌🙌
席も、かなり自由に選べる状態で、常葉大菊川側のレフト席、前から24列目、バックスクリーンのすぐ横、つまり真正面‼︎
ホームランボールは飛んで来にくいところかもしれないけど、奈良間くんのことちゃんと見れるし、バッターの選手もばっちり見れるし、いいじゃん!
プレイボール❗️
試合は、すごかった。
圧倒された。
近江ピッチャー、やばい。林くん。
常菊のスイングが、あんなに三振で終わるところ見たことない。
見ていて、いろんなものがガラガラ崩れてく感じがして、怖かった。
どうしたらいいのかわからなくて。わたしにはどうせ、何もできないけれど。
応援すら、まわりはできない状態。だって、近江の人数と差がありすぎる。近江は滋賀だから、静岡より近いから、いっぱい応援に来れる。声の大きさ、演奏の大きさ、もう全てにおいて、近江が圧倒する。
こわかった。
負ける、って、心のどっかでやっぱり思ってしまった。
やっぱり、奈良間くんだった。
奈良間大己のフルスイングが、常葉大菊川の野球を見せてくれた。
8点を追いかける、9回表。
奈良間大己の三塁打。
鈴木琳央のセンター犠打。
根来龍真の三塁打。
そして、伊藤勝仁の本塁打。
9回裏で3点を返した常葉大菊川は、逆転劇とはならなかったけど、負けてしまったけど、確実に、わたしたちに夢を見せてくれた。
常菊の野球を見せてくれた。
悔しかったには違いないけど、常菊のみんなは、笑っていたそうだ。ここまで来れたことに、誇りを持って。
常菊の野球を初めてしっかり見たのは、静岡大会の決勝戦。わたしは、島商を応援していて、常菊に興味はなかったんだったな。ただ、島商の主将と親戚だった奈良間くんを初めて見て、ジャガーポーズ を見て、完全にトリコになったんだ。
絶対的王者の貫禄を持っていた、常葉大菊川高校。
甲子園でも、大暴れしてくれた。
ベスト16。
おめでとう。
ありがとう。
6泊7日の大旅行は、甲子園とともに過ごした時間になりました。
最後に、最高の感動をもらって。